kuno-periaのブログということです

多分…上杉昇さんのことしか書かないと思いますᕙ( • ‿ • )ᕗ

2.愛を語るより口づけをかわそう(WANDS)

自分としては思い入れの強い曲。
強いと言っても、イコール今でも聴いているかといえばそうではない。

なぜ強いのか?
それは自分の小遣いで初めて買ったCDだから。

当時小6の自分の月の小遣いは1000円で、我が家は「欲しい物は小遣いで買いなさい」システム。
友達の中には買いたい物があるとその都度必要な小遣いもらったり、小遣い貰いつつ大きな買い物の時は買ってもらえたり…等色々なシステムがありましたね。
当時はそういう友達が羨ましかったけど、今思うと給料で生活や物欲を賄わなければならないという点では、将来のための訓練をさせてたんだなぁと親に感謝ですね。
大人になってから臨時収入なんてほぼ皆無ですから…「ご利用は計画的に」が幼い頃から染み付いている事には感謝です。


話は戻りますが…
愛を語るより口づけをかわそう」が初めて自分の金で買ったCDなので思い入れは強いです。

当時、音楽の授業の終わりに生徒が持ってきたCDを1曲だけ流してくれる先生になりまして。
持ってきていいよって言われても男子は音楽よりゲームの話で、自分もですけど(笑)
女子が最初の1ヶ月ぐらいは持ってきてましたね。

小1の頃からずっと好きだった女の子と6年間クラスが一緒だったんですが、その子が福山雅治さんの事が大好きで。
アーティストとしてというよりは俳優として。ひとつ屋根の下とかの話で盛り上がってましたから。
で、自分は恥ずかしくてその子と話したくてもあんまり話せなかったんです。
幼稚園児みたいに"好きな子をいじめる"事はなくても、恥ずかしくて喋れない。

そんなこんながある中で、当時通っていた耳鼻科の帰りにCD屋に行ったんです。
5月だったかな。
自分が住んでた町にはCD屋なんて洒落たものはなくて。

耳鼻科終わりに1500円ぐらいを握りしめてCD屋でそれこそ1時間以上ウロウロしてましたね。
CD屋に足を踏み入れるのも初めてでしたから。

店に入って30分ぐらいうろついて、とりあえず「今日CDを生まれてはじめて買うぞ!」って決意は固まって。
お年玉は親に預けてたので1500円が全財産でしたから。

その頃にはもうWANDSはTVには出なくなってて、ランキングやCMで「愛を語るより口づけをかわそう」というシングルがリリースされた事実を知ってるだけ。
でも2月に見た「時の扉」の衝撃が今も忘れられず。
でもでも好きな女の子に「CD貸してあげるよ」なんて話すきっかけになるかも?とか。

後半の30分は
初めて音楽に興味を持った「時の扉」を買うか
「時の扉」を歌うWANDSの最新シングル「愛を語るより口づけをかわそう」を買うか
恋心を優先して福山雅治さんのシングルを買うか
どれも捨てがたいけど買えるのは1枚だけ。
この3択で迷いに迷ってましたよね。

でも自分の気持ちに正直になろうと思いまして。
WANDSの2曲で迷うことにしました。
そしてサビしか聴いたことのない「愛を語るより口づけをかわそう」とはどんな曲なのか?
聴いてみたい。
そんな想いが1番強いかなと思えたので…CD屋に入って1時間。
ついに「愛を語るより口づけをかわそう」を買いました。

家までの道程はとても長く感じましたね。
道程といっても徒歩ではなく電車でしたけど…とてもじれったかった。
帰宅するなりすぐに聴きましたね〜3周ぐらいしたところで夕飯の時間だと怒られたんですが。
夢中でした。
それはそれは宝物のように飾ってみたり。
聴けば聴くほど恋心の誘惑に負けないでよかったなと上杉昇さんの歌声をはじめとするWANDSサウンドに納得させられたり。


…あれから29年。
今ではカラオケで歌うことも、CDで聴くことも珍しくなった「愛を語るより口づけをかわそう」ですが。
それでも歌ったり耳にしたりする度に、初めてCDを買うという行為の緊張感や、6年間好きだった女の子のこと、衝撃と恋心を天秤にかけたこと等様々なことを思い出させてくれる
自分にとっては大切な曲です。

#上杉昇 #猫騙 #al.ni.co #WANDS